交通事故の過失割合|判断の基準を状況別に説明!

公開日:2017/12/20
最終更新日:2018/07/06

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交通事故弁護士過失割合

交通事故にあって衝突する車のイメージ画像

 

 交通事故の過失割合はある程度類型化されている

 基本的に優者危険負担の法則で過失割合が決まる

 四輪車同士は直進車優先の法則

ナビ夫

交通事故に遭った場合、加害者が悪いのはもちろんですがその時の状況によっては被害者にも非がある事があります。

その為、自分が犯した非や落ち度に責任を負う事が義務付けられており、これを過失と呼びます。過失割合について知らない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は過失割合についてみていきます。

交通事故における、過失割合の考え方とは?

互いに主張を譲らない被害者と加害者のイメージ画像

交通事故を起こさないように自動車の運転手には制限速度を守る義務や左右を確認する義務などが課せられています。もし、みんなが交通ルールを守って運転をしていれば、事故は格段に減るはずです。

しかし、実際には油断や疲れなどで交通ルールを守れず事故が発生します。どちらかの運転手にのみ注意義務違反が認められることもありますが、多くの場合、交通事故の双方の当事者に過失が認められるのです。

法律における過失

たとえば、優先道路を走る被害者のAにスピード違反があり、ぶつかった加害者のBに左右確認義務違反があったとします。

どちらにも、それぞれ言い分があるのにもかかわらず、一方的にBがAの修理代金も自車の修理代金も払わなければならないとすると不公平感が生じます。

Q:被害者にも落ち度があった場合どうするの?

A:被害者でも自身の落ち度に責任を負う考え方が過失です。

そこで、法律上、それぞれの過失の割合に応じて責任を負うとされているのです(民法722条2項)。

このため、たとえ自分が被害者であったとしても、過失があったと判断されると必要に応じて過失相殺がなされ、損害のすべてを請求できなくなるのです。

りんね
つまり加害者が一方的にすべて悪いという考えじゃないんだね。

アシスト爺ちゃん
そうじゃよ。被害者ももしかしたら交通違反をしている可能性があるからのう。自分の犯した違反に責任を持たなくてはいかない。
りんね
被害者だから、で通らないこともあるんだ。

事故の過失は類型化されている

厳密にいえば事故当時の現場の状況、車両の状況、運転者の状況などからそれぞれのケースで双方の運転者にどれだけの過失が認められるかを評価する必要があります。

しかし、1年間で約50件もの交通事故が発生しており、個別に過失割合を判断していくことは大変です。物損だけの軽微な事故などであれば当事者がわずらわしい手続きに悩まされることなく、スムーズに保険金が支払われることを望むこともあります。

このため、交通事故の過失割合は事故現場や車両の種類などによって、ある程度類型化されています。

交通事故における過失割合|状況別に解説

横断歩道でまつ歩行者のイメージ画像

交通事故の過失割合を決めるうえで重要な原則が「優者危険負担の原則」です。

事故が起きた場合に重大な被害につながりやすい弱者をより厚く保護しようという考え方で、歩行者よりも自転車、自転車よりも四輪車の方が一般に過失は大きいと判断されます。

さらに、四輪車の中でも軽自動車より普通自動車や大型トラックの方が過失は大きくなります。

優者危険負担は基本的に人が弱く、車が強い

>優者危険負担のイメージ画像

歩行者と四輪車が事故を起こした場合、ほとんどのケースにおいて四輪車の方が重い責任を問われるでしょう。

たとえば自動車が横断歩道のない道路を走行していたところ、横断を開始した歩行者と接触した場合、自動車の運転手に80%の過失が認められます。

もっとも、これはあくまでも基本となる過失割合にすぎず、具体的な状況に応じて修正されます。

横断歩道のない道路で歩行者と接触した自動車

運転手:歩行者=8:2の割合の過失が基本

歩行者の次に弱者と考えられているのが運転するのに免許も不要な自転車です。

たとえば道幅が同程度で信号機のない交差点において直進の四輪車と直進の自転車が衝突した場合、四輪車の運転手に80%の過失が認められます。

自転車を発見しにくい夜間に事故が発生した場合には自転車の過失割合が5%大きくなるなど一定の事情に応じて修正されます。

信号機のない交差点で直進する自転車と自動車が接触

自動車:自転車=8:2の割合の過失が基本

二輪車と四輪車が事故を起こした場合も通常四輪車の方が責任は重くなるでしょう。

たとえば四輪車と二輪車が同じ方向に走行していたところ、四輪車が進路変更をしようとして衝突した場合、基本過失割合は80対20です(四輪車の運転手が80%)。

自動車が車線変更して同進行のバイクと接触

自動車:バイク=8:2の割合の過失が基本

自動車同士はそこまで差が出ない

Q:大体同じくらいの自動車同士の過失ってどうやって決めるの?

A:直進車優先の法則にのっとって優先される直進車を妨げた右折車が重くなる

四輪車同士の事故の場合、歩行者対自動車のように過失割合に著しい差が生じることはほとんどありません。

停車中の車に衝突した場合やセンターラインをオーバーして対向車に衝突した場合などを除き、総じて双方の運転者に過失が認められます。

四輪車同士の事故の過失割合を判断するにあたってポイントとなるのが「直進車優先の法則」です。

直進車優先の法則とは

これは交差点を右折する場合には直進車の進行を妨げてはならず、直進車と右折車が衝突した場合、右折車の運転手の責任が重くなる原則です。

たとえば、直進車と右折車がともに青信号で交差点に進入したところ衝突した場合、基本的に右折車の運転手に80%の過失が認められます。

四輪車同士の過失についてはこちら

四輪車同士の事故が高速道路で起きた場合、車線変更をしようとした車や合流しようとした車両の過失が大きく判断される傾向にあります。

高速道路における事故の過失はこちら

過失割合に納得がいかない場合|4つの方法で解決へ導く!

裁判所のイメージ画像

交通事故はその90%が当事者同士の話し合いである示談で決着しています。

相手方から提示された過失割合に納得できなくても、多くの人がひとまず示談で解決しようとしている傾向が強いからです。

被害者が筋の通った主張をする限り、保険会社もある程度譲歩してくれます。しかし、保険会社の担当者の権限を越える場合は、示談に応じてもらえません。そのときは、調停ADR訴訟を検討しましょう。

解決に導く4つの方法

・まずは示談交渉をする
・間に専門家が入って譲歩や折衷案が出るADRを使う
・司法が入る調停で納得する
・訴訟を起こして裁判所で決めてもらう

アシスト爺ちゃん
過失割合に納得がいかなければこういった方法で交渉するのが一番なんじゃ。
りんね
示談で9割も決まっているんだ。みんな早々に決着付けたいのかな?

アシスト爺ちゃん
そうじゃな。示談交渉は体力も使うし、精神的に疲れてしまうからのう。できれば早めにケリをつけたいと考える人が殆どなんじゃよ。だが、そこに付け込んで横柄な過失割合や難癖をつけてくる保険会社や加害者もいるんじゃ。
りんね
えー! せっかく穏便に済ませようとしているのに……

アシスト爺ちゃん
まあそうなったらこっちもプロにお願いするのが一番じゃな

訴訟をするなら弁護士に依頼するのが一番

自分で訴訟を提起することもできますが、訴状などの法律文書を作成することは素人には難しいので弁護士に依頼した方が有利です。

実況見分調書や目撃者の供述調書、事故現場の写真などの証拠は必要に応じて弁護士が収集します。

依頼の最初の時点で渡しておくと話が早くなる

もし、自分で事故の証拠資料を集められるならば事前準備としてそれらを集めておき、初回の法律相談で持参すると、よりスムーズに手続きを進められるはずです。

自分のケースで「過失割合がどうやって決まるのか」について弁護士に尋ねてみましょう。

交通事故の過失割合のまとめ

過失の割合を示すイメージ画像

事故の類型に応じて基本的な過失割合は決まっています。

しかし、一方の運転者が酒に酔っていた場合や赤信号を無視した場合には過失割合が大きく修正されることがあります。

もし事故の過失割合に納得できないならば、自分で考えるよりも弁護士に相談することをおすすめします。

保険会社が提示してきた過失割合に納得がいかない場合は弁護士への依頼がおすすめです!

交通事故で被害者になった場合、どうしても過失割合に納得がいかないことがあると思います。

そんな時は、保険会社との示談交渉を弁護士に依頼することによって、治療費や慰謝料などの示談金を増額できるケースがあります。

初回相談料や着手金が0円の弁護士事務所もありますので、示談交渉に不安を感じたらまずは相談してみましょう。

【弁護士に過失割合の交渉依頼をするメリット】

・専門知識が必要な示談交渉を弁護士に任せることにより、有利かつスムーズに示談交渉を進められる。
・通院中や入院中など、交通事故のダメージが残っているときでも、示談交渉を任せられるため、治療に専念できる。
・怪我をしている中で交渉にかかる精神的な負担も省ける。

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