交通事故の症状固定について

公開日:2015/11/26
最終更新日:2018/08/08

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交通事故症状固定

ナビ夫

交通事故でケガを負って治療をしても一向に治る兆しが見えない!そのような状態になると担当医師から「症状固定」とを言い渡されます。聞きなれない用語ですが、症状固定になるとならないとでは何が違うのか、症状固定後の治療費や慰謝料の請求はどうすればいいのか?

また後遺障害が残ってしまった際はどのように後遺障害認定を申し込めばいいのか等、どのように対処を進めていけばいいのでしょうか?解説をしていきます。

目次

1.交通事故に遭って怪我をしてから症状固定になるまでの流れを知ろう

交通事故に遭って怪我をしてから症状固定になるまでの流れまでの説明図

交通事故に遭った被害者が怪我を負ってから症状固定だと診断されるまでには

①事故による怪我の為病院で治療

事故に遭った後はすぐに必ず病院で診察や検査を受けましょう。そのあとは病院に通い、治療を続けていきます。

最初から整骨院で治療をすると医師の診断書が貰えない為、のちの後遺障害等級や保険金が貰えなくなる可能性が高いでしょう。

②治療をしても怪我の回復が見込める気配がない

通院して治療を続けても体に変化が見られなくなってくる事があります。特に治療をした直後は治っても、すぐに治療前に戻ってしまう一進一退の状態になってしまったら、要注意です。

③治療を始めてから大体3~6ヶ月ぐらい経過(目安)

特に、通院を始めて短くて3か月、平均で半年近くになっても怪我が治らない場合、加害者側の保険会社より連絡が入ることが多いです。

その内容は「怪我が治る見込みがないので症状固定にしませんか」というものです。

④医師と相談して怪我を「症状固定」にする

保険会社から連絡が来てもその場で返事をしてはいけません。必ず担当の医師に相談しましょう。

現在の怪我の容態を確認した医師がこれ以上治療を続けても現状打破は難しい(=回復する見込みがない)、と判断したら「症状固定」にします。

という流れがあります。

この治療の経過日数は症状固定になるまでの平均治療期間だといわれており、症状固定だと認定されるまで1年以上かかったケースもあります。これは、6ヶ月の時点の診断で、治療を続けて治る見込みがあるとされれば、症状固定にならないからです。

また、事故の怪我が症状固定だと診断された後も終わりではなく、

①怪我の後遺障害等級の認定申請をする

症状固定だと診断した後は後遺障害等級の申請を加害者の保険会社に行います。怪我の容態や状況に応じて等級が変わります。

その等級ごとに保険会社が支払う後遺障害慰謝料が変化し、最終的な示談金も変わる為、後遺障害申請は必ず行いましょう。

②申請結果の通知後は示談の準備をする

後遺障害等級の申請の結果は、投函してから約1ヶ月~2ヶ月後に届きます。

結果がきた後は、認定された等級の後遺障害慰謝料を含めた損害賠償請求の準備を行います。認定されなかった場合は、内容に対して異議申立書を送ることができます。

の対応を行う必要があります。

交通事故の症状固定の際に、被害者が覚えておきたいポイントは下記の5点です。

被害者が覚えておきたいポイント5点
1.症状固定は、これ以上治療を続けても怪我の症状が変化しない状態であることを知っておく
2.交通事故で症状固定だと診断されると「保険会社からの治療費が打ち切りになる」
3.症状固定を判断するのは基本的に医師であって保険会社ではない
4.症状固定は、損害賠償や慰謝料の金額算定に関わる為、簡単に決めないほうが良い
5.症状固定後の後遺障害等級申請や示談交渉は弁護士に任せるほうがいい

2.被害者が知りたい交通事故における症状固定に関する知識

①症状固定についての基礎知識

交通事故で負った怪我の治療を続けていると、完治するか、症状が変わらないかのどちらかに別れます。怪我の症状が治らず、治療しても回復しない状態を「症状固定」と呼びます。

症状固定の疑問①:症状固定とはそもそも何なのか

●症状固定とは●
・治療を続けてもこれ以上状態が良くなることがない交通事故の怪我の状態
・医師が判断するが、医学上のものではなく損害賠償の金額を決める法律上のもの
・症状固定になると保険会社からの治療費の支払いが止まる
・症状固定を決めるのは医師と被害者
・症状固定の判断は交通事故の示談においては大事なポイント

また症状固定については下記の記事でも詳しく説明しています。

交通事故の「症状固定」ってなに?1から分かりやすく解説!

症状固定の疑問②:怪我によって症状固定になるまでの期間は違うのか?

●症状固定になるまでの怪我別の期間例●
・打撲▶▶▶2~3ヶ月
・むち打ち▶▶▶2~3ヶ月
・骨折▶▶▶5ヶ月以上(※骨折の箇所や度合いによる)

症状固定になるまでの治療期間は、怪我の具合によって違います。

上記の期間の例はあくまで一例であり、怪我をした箇所や被害者の状態によって症状固定になるまでの期間は変わります。

また、治療をして回復し続けているのであればそれは治る見込みがあるということですので、症状固定にする必要はありません。下記の記事にて詳しく説明しています。

症状別!「打撲」「ムチ打ち」「骨折」「後遺障害」の症状固定までの平均期間

②症状固定にしたがるのは保険会社

怪我を症状固定だと判断するのは医師と被害者ですが、加害者側の保険会社から「症状固定にしませんか」と誘われることがあります。

どうして保険会社が症状固定にしたがるのか、その理由と言われた時の対処法について下記の記事で説明しています。

③症状固定になると保険会社からの治療費が打ち切られる?

症状固定だと判断されると保険会社から支払われていた治療費が打ち切られます。

その理由としては、「治療に効果があるから加害者側の責任として治療費を支払うのであって、治療しても効果がでないとわかったのならば、これ以上治療費を支払う必要はない」と保険会社が判断するからです。

つまり、「治らないならこれ以上お金を支払うことはできない」という結論になるわけです。これは裏を返せば「症状固定にすれば治療費を支払わなくてもいい」ということにもつながる為、保険会社は症状固定にさせようとしてきます。そのやり方と対策についてはこちらの記事にて説明しています

④症状固定の判断後に被害者が取るべき方法

症状固定になった後の被害者がとる方法は、怪我が後遺症ではなく後遺障害に当てはまることを証明し、後遺障害等級を申請して後遺障害慰謝料を請求することです。

●後遺障害の条件●
後遺症のうち、「怪我が完治した後も障害が残る」「該当する怪我と交通事故に因果関係がある」「将来において回復が困難な精神もしくは肉体で、それが医学的に認められる」「この障害により労働能力の喪失を伴う」4つを全て満たしたもの

こちらの記事では交通事故の怪我で一番多いむち打ちを例にして、後遺障害等級に認定される流れを説明しています。

交通事故の症状固定に関するよくある質問と答え

1 交通事故で症状固定になるとならないとではどういう違いがあるのか?

りんね
交通事故に遭い、暫くしてから症状固定だと診断されたんだけど、症状固定になるとならないとではどういう違いがあるの?
アシスト爺ちゃん

「症状固定」という言葉は、日常生活ではなかなか聞き慣れない言葉かもしれんのう。イメージ的に言えば、治療を続けても症状が回復するとは期待できず、将来的にもその状態で固定されてしまうことじゃ。

治療を続けることに意味がないと考えられておるから、症状固定日以降治療費やそれに関する費用(交通費など)を請求することは難しい。その代わり、逸失利益や後遺障害に関する慰謝料を受け取れる可能性が生まれるのう。

症状固定にならない場合は、事故によるケガが完治した場合じゃ。この場合には完治するまでの治療費などを受け取れるわい。

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2 交通事故で症状固定に認定された場合、生活にどうのような変化があるのか?

りんね
症状固定だと診断された後、これまでの生活に変化はあるの?
アシスト爺ちゃん

事故で負ったケガの治療のため通院していた場合、「これ以上治療を続けても効果がないと思われます」と医師から告げられ、症状固定を迎えるんじゃ。

もちろん場合によっては完治することもあるがの。症状固定を迎えると、治療費や病院への交通費、休業損害を請求することはできなくなる。

そうなると、なかなか病院に通いづらくなるかもしれんのう。痛みなど何らかの症状が残っていれば、後遺障害の等級認定申請をすることになる。生活が急激に変化することは少ないじゃろうが、必要になる手続きは変わるじゃろう。

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3 交通事故で症状固定の了承後に症状固定を撤回することことは可能なのか?

りんね
事故後、通院していると保険会社から症状固定にしないかと提案されて了承したの。その直後に医師からまだ治る見込みがあるといわれて、この場合一度了承した症状固定を撤回することは可能なの?
アシスト爺ちゃん

んー、難しい質問じゃのう……。保険会社がなぜ症状固定日を決めたがるかというと、示談金額を確定させるためじゃ。

つまり、保険会社から提示された症状固定日を了承するということは、その日以降の治療費は請求しないという意思表示とも言える。

保険会社の対応によるところが大きいが、症状固定日を遅らせてほしいという被害者の言い分を聞き入れようともしない保険会社もあるじゃろう。だから、症状固定日をいつにするかは慎重に決めねばならん。

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4 交通事故で症状固定になっても病院に通院してもいいのか?

りんね
交通事故に遭い暫く通院していたんだけど、そろそろ症状固定にしないかと言われたの。症状固定になっても病院に通院してもいいの?
アシスト爺ちゃん

「症状固定」という言葉はなかなか聞き慣れん言葉かもしれんのう。症状固定とは、簡単に言えば医学上一般的に承認されている治療法の効果が期待できなくなった状態じゃ。

症状固定になるともはや治療を続けても意味がないことになるから、治療費や通院交通費、入通院慰謝料を請求できなくなる。

もっとも、保険会社が症状固定日を決めるわけではないから、保険会社から一方的に「症状固定にします」と言われて治療費の支払いを打ち切られたとしても、保険会社に治療費を請求できないとは限らん。もちろん自己負担で通院することは禁止されておらんぞ。

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5 症状固定だと言われる期間は決まっているの?

りんね
事故後、暫く通院してから症状固定だと言われるけど、症状固定だと言われる期間は決まっているの?
アシスト爺ちゃん

事故でむち打ち症を患い半年ほど通院すると、保険会社から「そろそろ症状固定にしましょう」と持ち掛けられることがあるんじゃ。

症状固定とは、それ以上治療を続けても症状の回復が期待できない状態に至ることをいう。事故から症状固定までの期間は病名や患者の状態などによっても異なるから、むち打ち症とはいえ一概に半年で症状固定日を迎えるとは限らん。

つまり、症状だと言われる期間は決まっておらんのじゃ。後遺障害が残るようなケースだと症状固定日が損害額を確定させる重要な日となるから、主治医とも相談して症状固定日をいつにするかを決めるとよかろう。

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交通事故による症状固定の体験談を見る

症状固定と診断されたら、その後の示談交渉に関して弁護士へ相談するのがおすすめです!

交通事故でケガを負い、その治療が長期に渡ると症状固定と診断されることがあります。特に相手方の保険会社から症状固定と診断されると、その後の治療費を打ち切られる場合もあるため、一度弁護士へ相談することをおすすめします。

初回相談料や着手金が0円の弁護士事務所もありますので、不安を感じたらまずは弁護士へ相談してみましょう。

【症状固定に関して弁護士に相談するメリット】

・専門知識が必要な示談交渉を弁護士に任せることにより、有利かつスムーズに示談交渉を進められる。
・弁護士に依頼することにより、後遺障害認定に関する手続きをスムーズに行い、かつ『弁護士基準』で後遺障害慰謝料を請求できる。
・ケガをしている中で、交渉にかかる心理的な負担が省ける。

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