交通事故の被害者としてこれだけは知っておきたい、たった4つの警察対応方法!

交通事故被害者

交通事故現場にやってきた警察の写真

 

 被害者に事情聴取をしてそれらをまとめた警察が「被害者供述調書」を作成する

 「被害者供述調書」は損害賠償金の決定を左右する大事な存在

 実況見分の際、警察側には事故の真実のみを伝え、あいまいな伝え方はしないほうが良い

交通事故の当事者になった場合、どんな状態や事故においても必ず警察に言わなくてはいけません。警察への連絡は法律で義務付けられている上、交通事故証明書(保険金請求の際に絶対必要になる書類)をもらう為にも必要だからです。 また交通事故の被害者が受ける事情聴取とはどのようなものか、気になる人も多いと思います。

そこで今回は、交通事故の当事者や関係者になったときの警察への対応を紹介します。

交通事故の被害者として必ず受ける事情聴取

交通事故の事情聴取のイメージ画像

担当の捜査員が、事故の状況や犯人のようすなどについて詳しく事情聴取をします。

被害者の場合、入院が長引くなどの理由以外は一般的に警察署で行われます。取調べの警察官が被害者から事故の状況などを聞き、それを「被害者供述調書」にまとめます。

供述調書は賠償金の決定に非常に重要!

警察の取調べの結果は、加害者の処罰やその軽重、加害者と被害者の過失割合などの決定において非常に重要なポイントとなり、損害賠償額に大きく影響します

つまり、加害者への同情や遠慮で加害者に有利な供述をしてしまった場合、被害者供述調書であっても、加害者に有利なまま書かれてしまいます。その結果、加害者の処罰の軽減や、損害賠償額が減額する可能性がありますので、同情や遠慮は無用で事情聴取に臨むようにしましょう。

被害者供述調書とは

警察が被害者から事件の詳細を聞いてまとめる調書の事。
被害者が警察に対して事件の事柄を供述ができるのはこちらのみ。

供述調書の作成で警察が注目するポイント

なお、被害者供述調書を作成するにあたり、警察官が留意する点は以下の3点です。こちらも事情聴取に臨む際には、頭に入れておくようにしましょう。

1 加害者の過失の有無、過失の軽重を立証する証拠を得るとともに、
情状資料を収集することが目的であるため、この点を重点に供述調書を作成する
2 被害者の経験した事実に基づく供述を記載し、
単なる憶測や想像など事実に基づかない意見は記載しない
3 被害者が誇張して訴えていないか慎重に供述の内容を吟味し、
他の証拠と矛盾しない供述調書を作成する
アシスト爺ちゃん
わかりやすく言うならば「情報収集が目的」「憶測で物事は書かない」「矛盾しない内容」で作成していることになるのう。

被害者が供述を受ける時の注意点

わからないところのイメージ画像

警察官に交通事故の状況などを聞かれる被害者供述を受けるにあたって、被害者が注意しなければならないことを見てみましょう。たとえケガが軽かったとしても、気を抜かずに同じ要領で供述に臨みましょう。
大事なのはこの4点です。

被害者供述に臨む際に大事なこと

・真実を話すこと、知らないことは知らないという
・根拠がある主張、矛盾のない事実を話す
・証拠は積極的に
・相手に対しての同情は絶対ダメ

真実こそが最大の武器

加害者がウソの供述をしている場合、被害者の真実の供述こそが最強の対抗手段となります。わからないことは正直にわからないと言い憶測やウソの供述をしないようにしましょう。

矛盾のない主張と事実を説明しよう

怒りに震えながら供述する被害者の写真多くの場合、被害者への事情聴取は、加害者の事情聴取の後に行われます。加害者は自分に有利な供述をしていることが多いため、それを覆すには矛盾のない主張と根拠のある事実の説明が必要となります。後々不利な状況にならないように、取調べの警察官が納得してくれるまで説明を行うようにしましょう。

また、被害者の中には興奮して加害者の非を一方的に責めたり、取調べの警察官へ八つ当たりをする人もいます。しかし、冷静にならないことで、自分に有利な事実を知ってもらえない可能性があります。事故の後で動揺するのは当然ですが、冷静になるよう努めましょう。

証拠品があれば積極的に提出しよう

被害者供述の正当性を高めるために、被害者に有利となる証拠品や事故現場および近辺の写真などを、積極的に提出するようにしましょう。

加害者に対する同情や遠慮は×

事情聴取の最後に取調官が、加害者の処罰に関して言いたいことはないか聞いてきます。遠慮して「穏便に軽くするように」と答える被害者が多いのですが、後々後悔しないように、そのような発言は控えるようにしましょう。

りんね
基本的に嘘偽りのない内容と証拠となるものを提出して、相手に対して同情はしない! これを基本として警察に話せばいいんだね。

供述調書へ署名・押印をする前に必ず確認!

書類を確認する被害者のイメージ画像

被害者供述調書の記入が終わると、取調官が調書の全文を被害者に読んで聞かせるか、被害者に読ませる、いわゆる「読み聞かせ」が行われます。

Q:供述調書はこちらで確認して終わりなの?

A:いいえ。被害者の署名と拇印が絶対必要です。
(この二つを押すことで調書は効果を発揮します)

読み聞かせの後、内容に誤りや不足がないようであれば、被害者が署名して拇印(親指に朱肉をつけて印として押すもの)をすることになります。供述調書は供述人が署名し、拇印を押すことで初めて効力が発生します

不満があれば絶対に署名・押印しない

被害者が話した通りに取調官が記入しているとは限りません。また、言っていないことが書かれていたり、被害者にとって重要なことが書き漏れているかもしれません。

拒絶の意思を持つイメージ画像そのため、慎重に供述調書の内容を確認し、内容に少しでも納得ができないようであれば、訂正・追加を申し立てるようにしましょう。もし取調官が申し出に応じないのであれば、署名・押印を拒否してください。

いちど署名・押印をしてしまうと、供述調書の内容を変更することが非常に困難になりますので、絶対に容易に署名・押印をしてはいけません。

被害者が供述できる場はこの一度だけ

よほど重大な人身事故でない限り、被害者の供述として記録に残るのは被害者供述調書だけになります。そして、この被害者供述調書は、検察官が加害者を起訴するかどうか判断するにあたり、非常に重要となります。そのため、後悔をしないように、慎重に内容を確認し、納得ができてから署名・押印をするようにしましょう。

供述調書で重要なこと

・被害者供述調書は署名や拇印を押した後の変更ができない
・被害者の供述はこれのみ
・何度も納得いくまで確認してから署名をするように!

被害者が供述できない場合

救急車で搬送される被害者の写真被害者が死亡したり、意識不明などの重症で事故状況を話すことができない場合は、目撃者や同乗者などの参考人の供述調書が重要となりますが、被害者の供述調書がない場合は、加害者の供述をもとに捜査や処理が行われることになるため、被害者側が不利になることは否めません。

さらに、その加害者側に有利な内容の調書を検察庁に送ることになるため、加害者にきちんとした処罰が下るはずもなく、損害賠償額の決定においても加害者側が有利となります。

被害者としての実況見分への立ち会い

実況見分している警察官のイメージ画像

交通事故が発生した場合、基本的に警察官が事故現場に到着するとすぐに「実況見分」が行われます。実況見分では、事故現場の道路や運転車両の状況、被害状況などが調べられ、図面や写真が添付されて調書に記入されます。これが「実況見分調書」です。

立ち会えた時には堂々と真実を伝えよう

実況見分に立ち会う警察官の写真実況見分は加害者と被害者の両当事者を立ち会わせて行います。

しかし、被害者は病院に運ばれていることが多く、その場合には事故の目撃者などを立ち会わせ、目撃者がいない場合は、加害者だけが立ち会うことになります。つまり、被害者が実況見分に立ち会えることは珍しいということです。

しかし、もし実況見分に立ち会うことができた時には、ゆっくりでも良いのでできるだけ事故の直前から直後までの状況を細かく、はっきりと話すように努力しましょう。

あいまいな記憶は発現はNG

その際、わからないことは「わからない」と、覚えていないことは「覚えていない」とはっきり言うようにしましょう。「~だったかもしれない」とあいまいな言い方をすると、「~だった」と断定したと記録され、後々不利になる可能性があります。

実況見分調書とは

現場に来た警察官が行う実況見分の事。
事故現場の道路、車両の状況、被害などが記載された調書。図面や写真などが多い。
また、加害者と被害者両方を立ち会わせて行うのが基本。

警察の捜査・処理の段階で被害者側が不利な場合

納得できない被害者の女性のイメージイラスト警察の捜査・処理の段階において、警察から聞いた説明などで被害者側が不利な状況であるとわかった場合、被害者側としてできることはあるのでしょうか?

被害者側ができることは、警察に入念な捜査を要求し、捜査に協力するか、または、自力で目撃者を探して事故の証言を集めたり、現場を調べて証拠を集め、警察に提出・説明をするしかありません。多くの場合、警察は短期間で捜査や処理を終えてしまうため、不利な状況をくつがえすには被害者側が頑張るしかないのです。

不利な被害者ができること

☑ 捜査に協力する
☑ 警察が持っていない証拠(目撃者など)を集めて提出
☑ 担当している警察官の態度が悪い場合は苦情を言う

担当している警察官に不満がある時

警察の捜査や処理の段階において、担当の警察官の被害者に対する態度が悪かったり、やる気がない場合、その警察官の言いなりにならず、苦情を言うようにしましょう。

その警察官に直接言う方法もありますが、その警察官の上司や警察署長に、不満を書いた手紙を出したり、電話や面会を求める方法もあります。

警察官に対する不満を聞いてくれる窓口もある

また、都道府県警の本部には「警察官の執務執行に関する相談」といった、警察官の非行やふさわしくない態度などに関して、電話や手紙で相談にのってくれる窓口もあります。

さらに、警察に対する不満について書かれた公安委員会あての文書を、公安委員会や警察本部、警察署で郵送か窓口提出で受け付けてもらうこともできます。相手が警察だからと泣き寝入りするのではなく、後悔しないためにも被害者としてやれることは十分にやるようにしましょう。

交通事故の被害者としての警察の対応

警察のイメージ画像

交通事故に遭った被害者ができる、警察との対応を見てきました。 被害者が警察に対して供述できるのは「被害者供述調書」のみ。これが最も大切になってくる存在です。被害者になった場合、気が動転していることが多いと思いますが、落ち着いて供述調書に答えましょう。

また警察の対応が悪くてもそのまま受け入れて泣き寝入りせず、警察署の上司に訴えるのが得策だといえます。警察は被害者の味方ではありません。

りんね
こうしてみると、加害者に有利になっちゃうのっていやだなぁ。
アシスト爺ちゃん
ふむ、りんねもそう思うか。じゃが仕方のない事じゃ。被害者は治療や怪我でなかなかそれどころじゃないからのう。だからこそ唯一警察に話すことができる被害者供述調書でどれだけ話せるか、が問題になってくる。
りんね
じゃあ被害者はどうすればいいのかな?
アシスト爺ちゃん
一番いいのはこの時点で弁護士に依頼しちゃうことじゃな。弁護士にお願いしちゃえば適切なアドバイスももらえるし、自分の代わりに動いてくれるし。
りんね
弁護士ってこんなところから動けるの?
アシスト爺ちゃん
もちろん。弁護士は早ければ早いほうがすぐに動けるからおすすめじゃよ。

交通事故の被害者になったら、事故からなるべく早い段階で弁護士への依頼がおすすめです!

依頼されて笑みを浮かべる弁護士のイメージ画像

交通事故で被害に遭い怪我を負った場合、保険会社との示談交渉を弁護士に依頼することによって、治療費や慰謝料などの示談金を増額できるケースがあります。損害賠償の交渉を行う場合のほとんどは、相手は示談交渉において知識がある担当者です。保険会社側の担当者は被害者の味方ではありません。被害にあったら弁護士に依頼をすることで、示談交渉に臨むことをおすすめします。初回相談が0円の弁護士事務所もありますので、示談交渉に不安を感じたらまずは相談してみましょう。

【交通事故の被害に関する示談交渉を弁護士に依頼するメリット】

・専門知識が必要な示談交渉を弁護士に任せることにより、有利かつスムーズに示談交渉を進められる。
・相手方に請求する示談金を増額させることができる。
・通院中や入院中など、交通事故のダメージが残っているときでも、示談交渉を任せられるため、治療に専念できる。

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