保険会社からの慰謝料に納得いかない!交通事故の慰謝料増額の為のポイント3つ

公開日:2017/10/13
最終更新日:2018/08/03

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交通事故弁護士弁護士費用特約慰謝料請求示談

交通事故で提示された慰謝料に不服な被害者のイメージ画像

 

 ADRなどの紛争処理センターに相談する

 加害者が了承しない場合はその筋のプロである弁護士に相談する

 任意保険のオプションにある弁護士費用特約を活用して弁護士費用を抑える

ナビ夫

そもそも交通事故の慰謝料とは、事故によって受けた精神的苦痛に対しての償いをお金で何とかしようというものです。精神的苦痛をお金に計算することは人によって価値観も変わるため、とても難しいと思います。

双方納得できる慰謝料の基準金額はないに等しいですが、保険会社から提示されるお金に納得する人は少ないと思います。

そこで今回は、保険会社から提示された交通事故の慰謝料の金額アップのためのポイント3つについてご紹介します。

慰謝料は相手側の保険会社から提示されることが多い

りんね
ねえおじいちゃん、よく慰謝料請求って聞くけど、慰謝料って請求する人が計算するんだよね。
アシスト爺ちゃん
そうじゃ。請求するのだから計算しないとな。
りんね
じゃあ交通事故の慰謝料は被害者が〇〇万円です、って相手に請求するの?
アシスト爺ちゃん
いや、加害者側が調査して提案するんじゃ。だから被害者によっては思っていた以上に低い、と思う人も多いんじゃよ。
りんね
そう思っても、低いですって言ったら金額を高くしてくれるの?
アシスト爺ちゃん
保険会社がそう簡単に頷いたら苦労はせんわ。だが、慰謝料を高くする方法もちゃんとあるんじゃ。

交通事故において被害者が重要だと考えているものがあります。それは示談交渉で得られる加害者側からの損害賠償金です。

損害賠償金の中で大まかに決められている治療費や通院費といった財産的損害とは別に、賠償金額が大きく変わるものが精神的損害に含まれる慰謝料です。

慰謝料は被害者の精神的苦痛、心情によって金額が変わるため、示談交渉において争点になる箇所だといえます。

慰謝料の計算基準は3つある

交通事故における「慰謝料」の計算基準は3種類存在します。この基準を知らない人が多いため、保険会社から提案された慰謝料に違和感を覚えても有耶無耶のまま受け入れてしまうのです。

では慰謝料を増額させるためにはどのような事をすればよいのか、3つのポイントを紹介します。

3つある慰謝料の基準の詳細についてはこちら

ポイント1.紛争処理センターで相談する(重要度:★★★)

保険会社から提示された慰謝料額に納得できない場合、紛争処理センターを利用することがおすすめです。

紛争処理センターは、交通事故を専門に扱う第三者視点による公的な解決機関です。裁判をせずに示談のまま迅速に紛争を解決することを目的としています。

紛争処理センターを利用するメリットは、交通事故に詳しい弁護士が相手との和解をあっせんしてくれるうえに、弁護士費用が必要ないことです。

紛争処理センターについてはこちら

しかし和解をあっせんしてくれる弁護士はその示談においては中立な立場です。そのため、慰謝料そのものをアップ(増額)させる方法をアドバイスしてくれるわけではありません。この点はデメリットといえます。

メリット・弁護士の相談費用は無料
・担当の弁護士が和解を斡旋してくれる
デメリット・あくまで弁護士は中立
・慰謝料増額のアドバイスはなし

紛争処理センターは、示談交渉の初期段階で保険会社の提示してきた慰謝料額に納得いかない場合に相場を確かめる、交通事故の問題について質問がある場合に利用すると良いでしょう。

アシスト爺ちゃん
紛争処理センターは、保険会社から提示された慰謝料の相場確認や交通事故でわからない事があったら質問するという使用方法がおすすめじゃよ。
りんね
専門家に無料で質問できるってなかなかないからね。

ポイント2.弁護士に相談する(重要度:★★★★)

相談のイメージ画像

紛争処理センターで慰謝料額の相場を知ったとしても、事故時の加害者側の過失が認められていない、あるいは被害者側の怪我の存在を加害者側が受け入れないケースがあります。

もし慰謝料に納得できない場合には、弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士は、依頼人の主張をヒアリングしたうえで納得できる慰謝料額を算出してくれます。その慰謝料額は保険会社が提示している自賠責基準ではなく、弁護士基準と呼ばれる最高基準で算出されます。自賠責基準と弁護士基準では2倍以上の金額の差額があります。

ただし、弁護士に相談する場合には弁護士費用が発生するというデメリットが存在します。

しかしながら、費用がかかるとはいえ、弁護士なら保険会社の人よりも法的知識と豊富な交渉経験を盾に、有利に示談交渉を進めてくれます。

メリット・適切な慰謝料を算出してくれる
・保険会社と違い最後まで依頼人の味方
・弁護士基準で慰謝料を提示してくれる
デメリット・弁護士費用がかかる

紛争処理センターで和解にするよりも確実に慰謝料額をアップさせたい場合は、弁護士に相談すると良いでしょう。

ポイント3.弁護士費用特約を活用する(重要度:★★★★★)

弁護士特約を活用する被害者のイメージ画像

弁護士に示談交渉を依頼すると、ほとんどの場合で慰謝料の増額が見込めますが、負担になるのは弁護士に依頼する際に支払う弁護士費用の金額になります。

実のところ弁護士費用は任意保険の特約で抑えることが可能です。自動車保険をよく見てみると、弁護士費用特約が付されている場合があります。この特約は、裁判だけではなく、示談交渉を弁護士に依頼する場合にも使うことができます。

メリット・弁護士費用を保険で賄える
・請求した金額の慰謝料を受け取れる
・すぐに弁護士に依頼できる
デメリット・任意保険の保険料が高くなる

弁護士費用特約を用いるメリットは、万が一交通事故の被害者になってしまった場合に、慰謝料を請求した金額そのままで受け取れる可能性が高まる点です。

さらに、弁護士に依頼する弁護士費用がなくとも保険で費用が賄えるため、すぐに依頼することが可能になります。逆に、デメリットとしては、月々の自動車保険の掛金が少し高くなってしまうことです。

しかし、弁護士に依頼するのとしないのとでは慰謝料の金額に大きな差が出てくるうえに、少しの掛金で弁護士費用を抑えることができるため、非常に使い勝手の良い特約といえるのです。

弁護士費用特約についてはこちら

弁護士に依頼した結果、慰謝料が増額したケース

弁護士に依頼するのとしないのとで、特に慰謝料の金額に差が出てくるのは後遺障害等級がかかわってくる場合です。

後遺障害等級に認定されなかったAさんのケース

交通事故で頸椎と腰椎を捻挫したAさんは、通院治療に約6カ月を要しました。その後、むちうちの後遺症の症状がみられましたが、後遺障害等級に認定してもらえず通院治療に対する慰謝料しか認可されませんでした。

Aさんはこの結果に納得いかず、弁護士に相談し、後遺障害等級認定について異議申し立てを行いました。

結果として、14級9号と認定されました。また弁護士基準で申し立てた為、後遺障害慰謝料を110万円でもらうことができました。

交通事故の慰謝料を増額させる3つのポイントのまとめ

3つの方法を知って喜ぶ被害者のイメージ画像

保険会社から提示された慰謝料に納得いかない場合に金額を増額させる方法についてみてきました。紛争センターや弁護士など、やはり専門家に依頼することが増額への近道だということです。

特に弁護士費用特約に任意保険で入っておけば、依頼もスムーズに行うことができ、弁護士費用も保険のオプションである程度賄えることができます。

月々の保険料は高くなりますが、その分の見返りはある保険のオプションの為、運転する事が多い人は万が一を考えて入っておくのが良いと思われます。

交通事故での慰謝料を請求するにあたり、交渉を有利に進めたい場合は弁護士への依頼がおすすめです!

電話を受ける弁護士のイメージ画像

交通事故でケガを負った場合、慰謝料請求を弁護士に依頼することによって、治療費や慰謝料などの慰謝料を増額できるケースがあります。

初回相談料や着手金が0円の弁護士事務所もありますので、慰謝料を請求するにあたり不安を感じたらまずは弁護士へ相談してみましょう。

【交通事故の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリット】

・専門知識が必要な示談交渉を弁護士に任せることにより、有利かつスムーズに示談交渉を進められる。
・相手方に請求する慰謝料を増額させることができる。
・通院中や入院中など、交通事故のダメージが残っているときでも交渉を任せられるため、治療に専念できる。

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