対人賠償責任保険と対物賠償責任保険は当たり前!
特約を付けると保険料は高くので沢山つけても意味がない
特約の中で弁護士費用特約は絶対つけるべき
今では運転者の9割以上が入っている任意保険。ですが、任意保険の中でも最低限のものだけに入っていて特約を付けたことがない、もしくはどれをつければいいのかわからない人がいるのではないでしょうか。
そこで今回は任意保険に入った際これを付度すれば間違いない、特約をお伝えします。
目次
任意保険の特約一覧
最低限加入すべき特約は 対人賠償責任保険・対物賠償責任保険
任意保険とだけ聞くと「対人賠償責任保険」「対物賠償責任保険」をイメージする人も多いでしょう。これらの保険は自動車の運転中に事故を起こして他人に損害を生じさせた場合に、法律上の賠償責任を負担して、保険料を支払ってくれるものです。
ただし、対人賠償責任保険では自賠責保険で支払われる金額を超えた部分に限られます。
保険料がお得になる!?運転者限定特約・運転者年齢条件特約とは
保険会社が保険料を支払うリスクが下がれば、保険料は安くなる傾向にあります。このため、運転者の範囲を本人・配偶者・家族のいずれかに限定すれば、保険料が減額になるのです(運転者限定特約)。
また、若い人ほど事故を起こしやすいと考えられているため、運転することができる人の年齢を21歳以上、26歳以上、30歳以上に限定すると、保険料を割り引くことができます(運転者年齢条件特約)。保険会社によって年齢の区分が異なるかもしれないので、あらかじめ確認してください。
該当しない人が運転した場合に保険料を受け取れないので、運転する可能性のある人をリストアップして自分に合った特約を選びましょう。
運転者限定特約……車両の運転者をある程度限定すると保険料が安くなる特約。
運転者年齢条件特約……車両の運転者の年齢条件を21歳・26歳・30歳以上に限定すると保険料が安くなる特約。
愛車に傷が…!?備えておきたい車両保険
自動車同士の事故で車両が故障したときや火災により車両が損傷したときなどに役立つのが「車両保険」です。
一般に修理費が時価を超えるときや盗難されたときには全損扱いになり、保険金額または時価額が支払われます。修理費が時価を下回るときには分損となり、修理費の一部が支払われる仕組みです。
車両保険……盗難or修理費>時価になると全損扱いになる。修理費<時価になると分損扱いになる。
車両保険に加入する人は少ない
ですが、車両保険に加入すると保険料が高くなるため、全体の約4割の人だけしか加入していません。思わぬ事故で他人の命を奪ってしまったときのように1億円を超える賠償金の支払いを求められるわけではないため、他の保険に比較すると優先順位が低いと捉えられているのでしょう。
特約は付ければ良いというものではない!
基本的に特約を付けると、その分だけ保険料は高くなります。このため自分に合った特約を選ぶことが大切です。
車両保険は新車や高級車におすすめ
たとえば10年以上乗車された中古車の場合、自動車に傷がついても満足できる保険料が支払われないケースが多いため、車両保険は不要であるといわれています。逆に高級車や新車を運転しているときには、車両の時価が高く十分な保険料を受け取れる可能性が高いため、車両保険に加入するメリットがあります。
また、新車で車両保険をつけるなら「車両新価特約(新車買い替え補償特約)」をセットでつけることをおすすめします。これを付けておくことで、新車の買換え費用が補償されて新車に乗り換えることができます。
ほかにもある! 特約の一部
代車費用特約……車が修理や車検などで手元にない時、代車を無料で使える特約。
他車運転特約……他人の車を運転して事故が起こった場合、他車の保険よりも優先して損害を補償してくる特約。
自動車がなければ生活できない人には代車を無料で提供してもらえる「代車費用特約(レンタカー特約)」がおすすめです。
さらに他人の車を運転する機会の多い人なら「他車運転特約」を検討してみてください。友人や先輩の車を運転していて事故を起こした場合、車の所有者の保険を使えることもありますが等級を下げてしまいます。
せっかく好意で自動車を貸してくれた人との関係を壊したくないなら、他車運転特約に加入しておくと安心できるはずです。
他車運転特約の条件はちょっとシビア
しかし他車運転特約は使用できる車両が決まっており、またこの特約を使用できる運転者も決まっています。そしてレンタカーもこの特約から外れていますので要注意です。
他車運転特約が適用される対象は、特約の被保険者とその家族(配偶者、同居家族、別居の未婚の子供)です。
保険会社によって補償内容が異なるため、一度確認したほうがよいでしょう。
当サイトが考える、交通事故対策で付けておくべき特約3つはこれ
このように様々な特約がありますが、どれをつければいいのか迷う人に、付けておけばまず間違いない特約を紹介します。
絶対必須!?弁護士費用特約
交通事故に遭ったときに弁護士に依頼するお金を補償してもらえる特約。この特約を付けておくと、ほとんどのケースで実質的な負担なしに弁護士に依頼できます。
大きな事故ほど弁護士に依頼するか否かによって賠償金額に差が出るので(弁護士にしか算定できない基準があるため)、自動車を運転する人なら誰もが加入しておきたい保険です。
対物賠償責任保険では一部しか支払われない!?対物超過修理費用特約
任意保険に加入していれば修理費全額を負担してもらえると思いがちですが、修理費が時価を上回ったときには時価までしか補償されないので一部加害者が負担しなければなりません。そのときに、差額分のうち保険契約者の負担部分につき50万円まで補償してもらえる保険です。
保険料は年間500円から1,000円ほどですから負担にはならないでしょう。保険料や保険金額は保険会社によって異なりうるため、必ず確認してください。
まとめて支払ってもらえるから安心!人身傷害補償保険
他の2つに比べるとやや優先順位が下がりますが、「人身傷害補償保険」もおすすめです。通常、交通事故ではどちらか一方の当事者のみに責任が認められるケースは少なく、両当事者それぞれに一定の不注意(過失)が認められます。
このため、被害者も自分の過失部分については治療費を負担しなければなりません。人身傷害補償保険に加入していると、自分で負担すべき範囲も補償してもらえます。とある保険会社では、契約者の98%が人身傷害補償保険に加入しているとのデータがあります。
【任意保険で入るべき特約3つ】
1. 弁護士費用特約(重要度:★★★★★)
2. 対物超過修理費用特約(重要度:★★★★★)
3. 人身傷害補償保険(重要度:★★★★)
自分で賢くオーダーメイド!
ここでご紹介した「弁護士費用補償特約」「対物超過修理費用特約」「人身傷害補償保険」は車を運転するなら加入しておきたい特約です。
他にも特約はさまざまなものがあり、必要性の高さは車の運転状況などによって異なるので、適切に取捨選択するようにしてください。
交通事故の被害者になったら弁護士特約の利用をおすすめします!
交通事故で怪我を負った場合、弁護士特約が利用できると、費用の負担なしで弁護士に対応を依頼することが可能です。依頼を行う弁護士は自分自身で選ぶことも可能です。保険会社との示談交渉を弁護士に依頼することによって、治療費や慰謝料などの示談金を増額できるケースがあります。
初回相談料や着手金が0円の弁護士事務所もありますので、被害者になったらまずは自分が契約している保険会社に弁護士特約が使えるかどうかを確認し、利用可能な場合は弁護士へ相談してみましょう。
【弁護士特約を使って弁護士に依頼するメリット】
・費用の負担をせずに弁護士に依頼ができる
・専門知識が必要な示談交渉を弁護士に任せることにより、
有利かつスムーズに示談交渉を進められる。
・怪我をしている中で交渉にかかる心理的な負担が省ける
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